VIOの自己処理はどのやり方が正解?おすすめアイテムと注意点を解説
VIOとは、ビキニラインの「Vゾーン」、デリケートな「Iゾーン」、そしておしり周りの「Oゾーン」を指します。VIOに生える毛は、サロンで処理するだけでなく自己処理もできますが、デリケートな部位であるため、適切な手順で行うことが大切です。
この記事では、VIOを自己処理する際に使用する器具や具体的な処理手順のほか、部位ごとのポイントについて解説します。
VIOの自己処理に適したアイテム
一般的な体毛の処理に使用されるアイテムには、VIOに適しているものと、そうでないものがあります。まずは、各アイテムの特徴や、メリット・デメリットについて解説します。
電気シェーバー:適している
電気シェーバーは、刃が直接肌にふれにくい構造になっているものが多いため、肌への負担が少なく、VIOのデリケートな部分にも適した器具です。特に、VIO専用の電気シェーバーは、デリケートゾーンに対応した設計になっているため安全性が高く、トリマー機能がついているものなら毛の長さを簡単に整えることもできます。使用する際は肌に強く押し付けず、優しくなぞるようにシェーバーを動かすことが大切です。
カミソリ:適しているが注意が必要
シック・ジャパンの調べ(※)では、VIOの処理に最も使用されているのがカミソリです。カミソリは、手軽にきれいに仕上がることからVIOの自己処理にも適していますが、刃が直接肌にあたるため、慎重に使用する必要があります。必ずシェービングクリームやジェルを使用して、肌を保護しながら剃るようにしましょう。カミソリの刃は頻繁に交換し、刃が鈍らないように注意してください。
※2022年3月、自社調べ(WEB調査/15~49歳女性/n=5,187)
ワックス:適さない
ワックス脱毛は、毛を根元から引き抜くため効果が長持ちしますが、VIOの自己処理には適していません。ワックスをはがす際の痛みが強く、皮膚を強く引っ張られることで肌トラブルにもつながります。
毛抜き:適さない
毛抜きを使う方法は、ワックス脱毛と同様に効果は長持ちしますが、VIOの自己処理には適さないといえます。毛を強く引っ張ることで、毛穴やその周辺の肌に負担がかかるほか、埋没毛の原因となる可能性も否定できません。
VIOを自己処理する手順
VIOの自己処理を行う際は、肌に負担をかけないため、正しい手順で行うことが大切です。ここでは、カミソリを使ってVIOの自己処理をする場合の、基本的な手順を紹介します。
STEP1:肌と毛をやわらかくする
まず、自己処理を始める前に、シャワーや入浴をして肌と毛をやわらかくしましょう。温かいお湯で毛穴が開き、毛がやわらかくなると、処理がしやすくなり、肌への負担も軽減されます。
STEP2:毛の長さを整える
毛が長すぎると、カミソリが詰まるなどスムーズな処理が難しくなるため、ハサミやトリマーを使って、処理しやすい長さにカットしてください。毛を短く整えることで、次のステップをスムーズに進められます。
STEP3:処理する場所を確認し、シェービング剤を塗る
次に行うのは、処理する場所の確認です。下着や水着からはみ出す部分、不要な部分など、どこを処理するかを決めます。
そして、カミソリを使う場合には、肌を保護するため必ずシェービング剤を塗ってください。なお、電気シェーバーを使う場合にはシェービング剤は不要です。
STEP4:カミソリで処理する
処理すると決めた場所の毛を、カミソリで少しずつ剃ります。刃を肌に強く押し付けず、優しくなでるように動かすのがコツです。毛の流れに沿って剃ることで、肌への負担を最小限に抑えられます。
STEP5:処理後は保湿する
処理が終わったら、VIO専用の乳液やクリーム、美容液を使って、しっかりと保湿をしましょう。処理後の肌は乾燥しやすいため、丁寧な保湿ケアが必要です。
VIOの自己処理ポイント
VIOの皮膚はデリケートなため、部位ごとに配慮が必要です。ここでは、Vゾーン、Iゾーン、Oゾーンそれぞれを自己処理する際に、配慮すべきポイントを解説します。
Vゾーン:毛の流れに沿って自然な形に剃る
Vゾーンは、比較的自己処理がしやすい部位です。カミソリや電気シェーバーを使って、毛の流れに沿って優しく剃ることで、仕上がりが自然に見えます。
また、剃る範囲を決める際は、逆三角形やたまご型、I型など、好みに応じて形を選ぶのもおすすめです。毛量を減らして自然な形に整えると、清潔感も高まります。
Vゾーンの形については、下記の記事をご覧ください。
Iゾーン:手鏡を使い、慎重に少しずつ剃る
Iゾーンは非常にデリケートな上、見えづらいため、慎重に処理してください。手鏡を使い、少しずつ確認しながら進めると安心です。毛が長い場合は、初めにハサミで短く整え、その後電気シェーバーやカミソリで毛の流れに沿って優しく剃りましょう。トリマーで軽く長さを整えるだけでも十分です。
Oゾーン:片方の手でおしりを引っ張りながら、もう片方の手で剃る
Oゾーン、すなわちおしり周りは、見えにくく自己処理が難しい部位です。片方のおしりを外側に向かって引っ張りながら、外側から内側に向けて少しずつ剃ります。難しい場合は、無理せずサロンでの処理を検討することをおすすめします。
VIOを自己処理するときの注意点
VIOは非常にデリケートな部位のため、自己処理の際には細心の注意が必要です。ここでは、VIOを安全に処理するための注意点を解説します。
適切な器具を使用する
VIOの自己処理には、専用の器具を使うことが大切です。カミソリや電気シェーバーは、必ず新しく清潔なものを使うようにしてください。
カミソリを使用した後は水やお湯でよくすすいで汚れを取り除き、水気を軽く切ったらタオルなどで拭かずに自然乾燥させて、湿気の少ない所で保管しましょう。浴室など湿気の多い場所に放置すると、刃がさびたり刃こぼれが発生したりして、肌を傷付ける原因になります。
肌に優しい処理を心掛ける
VIOの自己処理の際は、強い力で剃ったり、無理に毛を引っ張ったりするのは良くありません。デリケートな部位であるため、少しの刺激でも肌トラブルにつながります。特に、生理中や肌の状態が悪いときには、処理を避けてください。
処理前後のケアを徹底する
自己処理を行うタイミングは、入浴で肌と毛がやわらかくなったときがベストです。カミソリを使用する際には必ずシェービング剤を使い、肌を保護します。処理後は、冷水で肌を引き締めてから、VIO専用の乳液やクリーム、美容液でしっかり保湿を行います。VIOの肌は非常に薄く、乾燥しやすいため、アフターケアは欠かせません。
また、処理後は締め付ける衣服や下着の着用は避け、通気性の良いものを選んでください。
処理の頻度に注意する
VIOの自己処理は肌に負担がかかるため、頻繁に行うのはおすすめできません。適切な頻度で処理をすることで、肌トラブルを軽減できます。肌に異常を感じた場合は、すぐに処理を中断し、皮膚科医に相談することが大切です。
VIOの自己処理は、適切な器具で慎重に進めよう
VIOを自己処理すると、清潔感や快適さを保つことができます。一方で、肌への負担もあるため、VIO専用のカミソリや電気シェーバーといった適切な器具の使用や、処理前後のケアが欠かせません。
デリケートなVIOの肌は、部位ごとの特徴に合わせて慎重に自己処理を進め、処理後の保湿やケアを徹底しましょう。
教えてくれたのはこの先生!
川﨑加織先生 皮フ科かわさきかおりクリニック 院長。医学博士、日本皮膚科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医。 「体の内外から美しくなれるクリニック」をコンセプトに、一般皮膚科診療だけでなく美容医療、頭髪治療なども行っている。またウェブ・雑誌での連載、サプリメント・化粧品の監修などでも、多方面に活躍の場を広げている。 |
この記事を読んだ方に
おすすめの商品はこちら