毛深い腕や脚をなんとかしたい!女性の体毛におすすめの対処法

#ボディ
毛深い腕や脚をなんとかしたい!女性の体毛におすすめの対処法

腕や脚の体毛が濃いことで悩んでいる女性は少なくないでしょう。毛深いことで肌を出すファッションに抵抗を感じることもあります。体毛を処理するにはさまざまな方法がありますが、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

この記事では、女性が毛深くなる主な理由や、自己処理の主な方法とステップのほか、自己処理による肌トラブルを防ぐためのポイントについて解説します。

 

 

女性が毛深くなる3つの理由

女性の体毛に影響を与えるのは、ホルモンバランスや遺伝といった内的要因と、間違った自己処理といった外的要因です。まずは、女性が毛深くなる3つの理由について解説します。

 

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れは、女性の体毛が濃くなる原因のひとつです。例えば、思春期や妊娠中は体内のホルモンバランスが乱れやすく、体毛が濃くなることがあります。
特に、男性ホルモンの一種であるテストステロンは、分泌量の増加により体毛を増やすことが知られていますが、このホルモンは女性の体内でも分泌されています。

なお、ストレスや生活習慣も、ホルモンバランスの乱れを招く要因です。過度なダイエットや過食、睡眠不足などが続くとホルモンの分泌が乱れ、体毛が濃くなる可能性があります。


遺伝

体毛の濃さには、遺伝的要因が関係することが知られています。親族に毛深い方がいる場合、その体質が遺伝する可能性は否定できません。
ただし、遺伝による体質の現れ方はさまざまで、親族に毛深い方がいれば必ず毛深くなるとは限りません。

 

過度な自己処理

自己処理が原因で毛深くなることはありませんが、誤った方法で自己処理を繰り返すと、毛が濃く見えてしまうことがあります。
例えば、体毛は毛根が太く、毛先に向かって細くなりますが、カミソリや除毛クリームで処理すると毛が毛根に近いところでカットされるため、伸びてきた毛が太く見えることがあるのです。

さらに、毛抜きや脱毛テープで引き抜く処理を頻繁に繰り返すと、埋没毛ができやすくなります。埋没毛とは、皮膚の下に毛が埋もれたまま成長するというもので、黒く目立って体毛の濃さを強調してしまうのです。

 

毛深い腕や脚を自己処理する際のポイント

毛深い腕や脚をこまめにケアできる自己処理は、自分の毛の状態に合ったアイテムを選ぶことが大切です。ここでは、代表的なアイテムごとに、自己処理する際のポイントを紹介します。

 

カミソリを使う場合

カミソリは手軽に使えて肌がつるつるに仕上がるだけでなく、肌の古い角質が除去されるため、肌のトーンアップ効果も期待できる方法です。ただし、毛が太い場合は、伸びてきたときにチクチクとした触り心地になることがあります。
カミソリを使う前には必ずシェービング剤を塗って肌を保護し、毛流れに沿って力を入れずに剃ることが大切です。

 

除毛クリームを使う場合

除毛クリームは、毛の成分であるケラチンの特定の結合を切断することで毛を軟化させ、ヘラなどで物理的に取り除く方法です。毛をやわらかくしてからこそぎ取るので、カミソリで剃るより先端が鋭利になりにくい傾向があり、伸びてきたときにチクチクしにくいという特徴があります。
また、一度に広範囲を処理できるため、毛が濃くてカミソリが詰まりやすい方におすすめです。

ただし、除毛クリームには化学成分が含まれているため、肌に合わないこともあります。使用する前には必ず、二の腕の内側など目立たない所に除毛クリームを少量塗って、パッチテストを行いましょう。

 

電気シェーバーを使う場合

電気シェーバーは刃が直接肌にふれにくいため、特に肌が敏感な方や、カミソリ負けしやすい方に向いています。

ただし、電気シェーバーは深剃りがしにくく、毛が残ることがある点に注意が必要です。また、定期的な充電や電池交換が必要なことや、防水機能がないものはお風呂では使えないことなど、手軽さではカミソリに劣る面もあります。

 

ワックスを使う場合

ワックスでの脱毛は、毛根から毛を抜くため、一度処理すると効果が長持ちする点が大きなメリットといえます。一方で、一度に多くの毛を引き抜くため強い痛みを伴うことがあり、肌への負担が大きい方法です。肌が弱い方や、痛みに敏感な方には不向きかもしれません。

 


毛抜きを使う場合

毛抜きはピンポイントで毛を抜くことができるため、細かな部分の処理に向いています。毛根から毛を引き抜くため、ワックスと同様に効果が長持ちします。

しかし、1本1本毛抜きで処理するのは時間がかかる上、痛みが強い方法です。さらに、毛を無理に引き抜くことで肌に負担がかかり、埋没毛の原因になることもあります。そのため、広範囲の処理には向いていません。

 

 

毛深い腕や脚の自己処理のステップ

毛深い腕や脚を自己処理する際、肌への負担を軽減しながらきれいに仕上げられるおすすめの方法があります。ここでは、毛深い部分の自己処理のステップをご紹介します。

 

STEP1:除毛クリームで処理をする

毛深い部分を毛が長いままいきなりカミソリや電気シェーバーで処理しようとすると、刃に毛が詰まりやすく、何度もカミソリを洗い流すといった手間がかかります。そこでおすすめなのは、まず除毛クリームで広範囲の毛をまとめて処理することです。

除毛クリームを処理したい部分に塗って10分程度放置し、毛が軟化したらヘラで取り除きます。一度に広範囲を処理できるため、手早くつるつるにすることが可能です。
ただし、肌への負担を避けるため、必ず事前にパッチテストを行い、肌に異常が起きないことを確認してから使用してください。


STEP2:毛が伸びてきたらカミソリで剃る

除毛クリームで広範囲の毛を処理した後は、毛が伸びてきたタイミングでカミソリを使って整えます。カミソリを使う際には、必ずシェービング剤を使用し、肌を保護しながら優しい力で剃ることがポイントです。

深剃りや二度剃りをすると肌に負担がかかり、乾燥やカミソリ負けの原因となります。毛の流れに沿って一度で剃ることを意識し、必要以上に強く剃らないよう、注意してください。また、カミソリで剃った後は肌表面の古い角質が除去されて肌が乾燥に傾きがちなため、必ず乳液やクリームで保湿しましょう。

 

 

自己処理による肌トラブルを防ぐためのポイント

体毛の自己処理は手軽に行えますが、間違った方法では肌トラブルを招くかもしれません。ここでは、肌を守りながら、自己処理を続けるためのポイントをご紹介します。

 

処理の前後に肌のケアをする

自己処理をする際は、入浴中や入浴後などの肌がやわらかい状態で行うのがベストです。カミソリを使う場合は、必ずシェービング剤を塗ってから剃ってください。

また、処理後の肌は肌表面の古い角質が除去され、デリケートな状態になっているため、乳液やクリームできちんと保湿を行うことが大切です。保湿ケアをすることで肌の乾燥や赤みを防ぎ、滑らかな状態を保つことができます。


毛の流れに逆らわない

カミソリや電気シェーバーで自己処理をする際は、毛の流れに沿って剃るようにしましょう。毛の流れに逆らって剃ると、肌に大きな負担がかかり、カミソリ負けや炎症の原因となります。毛抜きの場合も同様です。
優しい力でゆっくりと剃ることで、肌への負担を最小限に抑え、きれいに処理できます。


生理前後の処理は避ける

生理前後は肌が敏感になっていることが多いため、この時期に自己処理を行うのはおすすめできません。体調が優れないときも無理に処理を行わず、肌の状態が落ち着いてから行うようにしてください。

自己処理のタイミングを工夫することで肌トラブルを防ぎ、安心してケアをすることができます。

 

 

毛深い腕や脚をきれいに整えて、自信を持とう

毛深い腕や脚は、こまめに自己処理をすればきれいな肌を保つことができ、自信にもつながります。ただし、間違ったケアは肌トラブルのもとになるので、正しい手順でケアを行うことが大切です。
また、処理前後の保湿ケアやタイミングにも注意することで、肌を守りながらきれいな状態を保つことができます。

自分に合った方法で体毛のケアを続けることで、好きなファッションや夏のレジャーを思い切り楽しめるようになるでしょう。

 

教えてくれたのはこの先生!

川﨑加織先生

皮フ科かわさきかおりクリニック 院長。医学博士、日本皮膚科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医。

「体の内外から美しくなれるクリニック」をコンセプトに、一般皮膚科診療だけでなく美容医療、頭髪治療なども行っている。またウェブ・雑誌での連載、サプリメント・化粧品の監修などでも、多方面に活躍の場を広げている。