お顔そりでトーンアップ?皮膚科医が解説、お顔そりのメリットや鉄則
シック・ジャパンの調査によると過去1年以内に顔の産毛ケアを行った女性は9割以上とお顔剃りはすでに女性のデイリーケアとして一般的なものになっています。一方で、「シェービング方法の正解が分からない」と答えた方が約6割と、お顔そりの方法に自信がない方が多いようです。
今回は皮膚科医の山﨑まいこ先生に、お顔そりのメリットや気を付けたいポイントを教えていただきました。
お顔そりはいいことづくし?メリット3選
1、肌がトーンアップする
肌がくすんで見える原因の1つに古い角質があります。古い角質はメラニンを多く含んでいて肌が暗い印象になります。また蓄積することで肌の上で光が反射しにくくなるため透明感が損なわれます。お顔そりをすると物理的に余分な古い角質を取り除くことができるので肌がトーンアップするのです。
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2、化粧ノリがよくなる
うぶ毛をケアすることで化粧がうぶ毛に邪魔されず、肌に密着し化粧ノリがよります。また密着することで時間が経っても崩れにくくなります。さらに産毛や古い角質に邪魔されず、スキンケアの入りが良くなるため、肌状態が整うことも化粧ノリの良さに繋がります。さらに古い角質を取り除くことで毛穴詰まりを防ぎ、ニキビを防ぐなどの効果も期待できます。
3、シミ予防になる
古い角質を慢性的に放置することで、表層にあったメラニンがだんだん皮膚の深くに落ちていくといわれています。メラニンはシミの原因になりますので、こまめにお顔そりをして余分な角質を除去することが大切です。
意外と知らない、お顔そりの鉄則
お顔そりで一番大切なことは【古くて余分な角質だけ】を除去することです。角質は肌の潤いを守る重要な役割を担っているので、取りすぎはNG。ここからはお顔そりをする際のポイントを解説します。
1、タイミングはお風呂上りがゴールデンタイム
入浴後は皮膚がふやけて細胞が膨張した状態なので、余分な角質だけが取りやすいタイミングです。またお顔そりのあとはしっかりと保湿をすることが大切ですので、たっぷり保湿をしてもメイクに干渉しない夜がおすすめです。お風呂上り以外では、スチームをあてた後もおすすめです。
お顔そりの前にしっかりと水分を与えて、皮膚を柔らかくするのが正しいお顔そりのカギです。
2、お顔そりにはシェービング剤がマスト
肌へのダメージを避けるためにはシェービング剤を使うことが大切です。古い角質が溜まっているときは、実は肌が乾燥していて傷つきやすい状態です。保湿力があるシェービング剤をつかうことで肌とカミソリの間に一層、膜が出来るのでカミソリの刃の滑りがよくなり、肌へのダメージを避けることができます。
シェービング剤を使うのは手間に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近ではスティックタイプなど、手軽に使えるもの等もあるので、自分にあったシェービング剤を見つけましょう。
3、シェービング後はしっかり保湿がカギ
角質を除去したあとの肌は乾燥に傾きがちなので、いつものスキンケアに+αで保湿アイテムを使うことが大切です。実は肌は何かに覆われていると感じると、肌のバリア機能(乾燥などを防ぐ肌本来の力) が高まるといわれています。ですのでバームのようなこってりとした、肌を保護するようなテクスチャーの保湿剤がおすすめです。
いかがでしたでしょうか?みなさんも正しくお顔を剃って理想の肌を手に入れてくださいね。
*2022年2月実施、博報堂自主調査、調査対象 20~40代女性1,000名
教えてくれたのはこの先生!
山﨑まいこ先生
まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長。皮膚科医。勤務医として形成外科医、皮膚科医、美容皮膚科医として務め、2017年東京・代官山にクリニックを開業。 外側の治療だけでなく、身体の内側、腸内の健康、心のあり方までサポートし、真の健康と美しさを追求。 オーダーメイドで患者に寄り添う医療には定評があり、各界著名人やビューティー関係者からの信頼も厚い。 |