口髭の整え方とは?かっこいい形を維持するお手入れ方法を解説

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口髭の整え方とは?かっこいい形を維持するお手入れ方法を解説

一昔前までは、口髭を禁止する職種が多く見られました。しかし、近年のビジネスシーンでは、個性を重視する風潮と相まって服装や髪型の多様化が進み、口髭についても制限を設けない会社が増えています。

ただし、許容される口髭は「清潔感があること」が大前提。もっさりとした無精髭はネガティブな印象を与え、ビジネスシーンでは不利に働くこともあります。

この記事では、清潔感を与える口髭の整え方やお手入れ方法のほか、肌荒れなどを起こさないための注意点について解説します。

口髭を整えるメリット

口髭を生やす場合、自然に生やして髭をそのまま放置せずに、適宜お手入れをして口髭を整えることで見た目の印象アップが可能です。口髭を整えるメリットについて、具体的に見ていきましょう。
 

自分の印象を演出できる
口髭を整えることのメリットのひとつは、自分の印象を演出できることです。
一口に口髭といっても、そのスタイルはバリエーションに富んでいます。上唇と同じ幅に整える「オリジナルスタッシュ」、顎髭と組み合わせて錨型に整える「アンカー」など、名前がついているものだけでもかなりの数があり、口髭のスタイルが変わると顔の印象も大きく変わります。
 
「威厳を保ちたい」「穏やかな雰囲気にしたい」といった、自分のなりたいイメージに合わせて口髭を整えることで、第一印象を希望に近づけることが可能です。
 

清潔感が出て第一印象が引き立つ
清潔感が出て第一印象が引き立つことも、口髭を整えるメリットとして挙げられます。
顎や鼻下の部位はほかの部位より髭の成長が早いため、口髭をお手入れせずに伸ばし続けると、全体にムラができてしまいきれいに見えません。いわゆる「無精髭」に近く、「だらしない」「不潔」といったマイナスイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。
伸びかけの口髭を整えることで清潔感がアップして、周囲に与える印象が良くなります。

 

口髭を整えるために準備しておきたいアイテム

口髭のスタイルを決めたら、口髭のお手入れに必要なアイテムをそろえます。口髭を整えるため、最初に準備しておきたいアイテムは下記の5つです。
 
<口髭を整えるためのアイテム>
・コーム付きハサミ
・トリマー
・カミソリ
・シェービング剤(シェービングクリームやジェル、フォームなど)
・保湿クリーム
 
 

 
コーム付きハサミ
コーム付きハサミは、コームとハサミが一体化したアイテムで、初心者でもきれいに口髭をカットできるのでおすすめです。コーム付きハサミで長い口髭を整える際には、肌に沿って寝ている髭をコーム部分で起こし、コームの下から出た部分をハサミで切ります。
 

トリマー
トリマーとは、口髭の長さをそろえて簡単にカットできるアイテムのことで、「髭バリカン」とも呼ばれます。
長さ調節機能がついたものや、もみあげ・眉毛などに使えるアタッチメントがついたものなど、多くの種類があるため、自分に合ったタイプのトリマーを選ぶことが大切です。
 
カミソリ
カミソリは、口髭を生やさない部分を整えるのに必要なアイテムです。深剃りに特化したものや敏感肌を考えたものなどさまざまなタイプがあるので、自分に合ったカミソリを選ぶことがポイントになります。
 
シェービング剤
シェービング剤は、口髭をやわらかくするとともに、カミソリの刃を滑りやすくする効果があります。肌とカミソリの間に入って摩擦を軽減する役割も果たすので、肌への負担を最小限に抑えるためにも必要です。カミソリを使って口髭を整える場合は、必ずシェービング剤を使用しましょう。
 
シェービング剤にはさまざまなタイプがあるため、自分に合ったタイプを選びましょう。主なシェービング剤のタイプは下記のとおりです。
 
<主なシェービング剤のタイプ>

・シェービングクリーム:剃った後も潤いが続くため、カサつきが気になる人におすすめ
・シェービングフォーム:泡がしっかりと毛を包み込むので、カミソリ負けが気になる人におすすめ
・シェービングジェルフォーム:肌に刷り込むとジェルから泡に変化するタイプで、しっかり深剃りしたい人におすすめ
・シェービングジェル:透明で肌が見えやすいので、髭をデザインしたい人やシェービング初心者の人におすすめ

 

保湿クリーム
シェービングをした後の肌は、角質層の表面の古い角質が除去されて肌のバリア機能(角質層)が低下し、乾燥しやすくなっています。何もケアせずそのまま放っておくと、肌荒れを引き起こす可能性があるため、保湿クリームで肌の保湿をするようにしましょう。
シェービング剤としても保湿クリームとしても使用できる2in1の製品なら、シェービング前に髭をやわらかくして剃りやすくするだけでなく、シェービング後に保湿クリームとしても使えて、手軽にケアすることができます。
 

 

口髭を整える手順

続いては、実際に口髭を整える手順について見ていきましょう。口髭を整える前の準備をしっかりすることと、シェービング後のケアを丁寧に行うことで、肌への負担を軽減しながらイメージどおりの口髭に整えられます。
 

  1. 口髭を伸ばす
口髭を整えるには、口髭に一定の長さが必要です。まずは、普段行っているシェービングをいったん休止し、ある程度まで口髭を伸ばします。唇にかからないよう、1~2cmを目安に伸ばすのがおすすめです。
ただし、口髭が伸びるスピードには個人差があり、想像以上に長い時間がかかることもあります。部位によっても伸びるスピードが異なるため、理想的な口髭のスタイルになるまでに3ヵ月から1年はかかることを考えて、計画的に口髭を伸ばすことが大切です。
 

  1. 口髭の長さを整える
口髭を整えるときは、コーム付きハサミで口髭の長さを均一化することから始めます。口髭を最初から短くするのは避け、様子を見ながらカットを進めることをおすすめします。
なお、口髭が濡れていると乾いたときの口髭の見た目と変わってしまうことがあるため、口髭の長さを調節するときは、乾いた状態で行うようにしてください。
 

  1. 口髭をトリミングする
次に、トリマーを使い、好みのスタイルに合わせて口髭全体のバランスを整えていきます。最終的に口髭が不要な部分も、いったんトリミングをして短く整えておくと、シェービングの際の刃の引っ掛かりを軽減できます。口髭が左右対称になっているかどうか、こまめに確認しながらトリミングを進めていくのがポイントです。

  1. 不要な部分をシェービングする

口髭全体の形が整ったら、不要な部分をシェービングします。
カミソリを使う場合は、まず、蒸しタオルで口髭と肌を温めて、口髭に水分を含ませてやわらかくしておきます。シェービング剤を使って、肌を保湿してから口髭を剃り始めることが大切です。1本1本の髭がシェービング剤で包まれるように顔全体に塗り広げましょう。シェービング剤には、肌の保湿以外にカミソリの刃と肌の間に入って、肌に傷がつくのを防ぐ効果もあります。


 
なお、初めて口髭を整える人やシェービングに慣れていない人は、透明のシェービングジェルを使うと、その部分の口髭を実際に見ながらシェービングができるのでおすすめです。
 

  1. 細かい部分を最終調整する
次に、カミソリを使って細かい部分の口髭を調整します。
鼻の下やもみあげなど細かい部分を剃るキワ剃りに使うカミソリは、ヘッドがコンパクトなものが便利でおすすめです。ヘッド部分を倒すとコンパクトになり、細かい部分もシェービングしやすくなる可動式のタイプを選ぶといいでしょう。
 
  1. お肌をアフターケアする
シェービングを終えたらお肌のケアを行います。
シェービング後は古い角質が除去され、肌の水分が抜けやすい状態になっています。放っておくと肌が乾燥したり、赤みやかゆみを引き起こしたりする可能性があるため、保湿は忘れずにしてください。
化粧水で肌に潤いを与えた後、乳液やクリームなどで潤いを閉じ込めることが大切です。なお、シェービング剤としてだけでなく保湿クリームとしても使用出来る2in1の製品の使用もおすすめします。
 

口髭を整えるときの注意点

口髭は、ほんの少し長さや形が変わるだけで、第一印象を大きく左右する可能性があります。後悔しないよう、鏡を見ながら慎重にお手入れを進めていくことが大切です。
 
ただし、毛の根元から処理したいからといって、毛抜きを使うのはおすすめできません。毛抜きで毛を引っ張って抜くと毛穴が広がり、皮膚を傷付けて細菌侵入の原因になることもあるためです。
口髭を整えるときは、カミソリの刃が引っ掛かって傷を作らないよう口髭の長さをそろえ、蒸しタオルで保温して肌と口髭をやわらかくし、シェービングジェルで保湿してからカミソリでゆっくりシェービングしていきましょう。
 
また、シェービングをするときは、頬など広い部分をシェービングしてから、口周りの細かい部分をシェービングするとスムーズです。
 

口髭は、肌の負担を抑えるアイテムを使って整えよう

口髭は、整え方次第でワイルドにも、スタイリッシュにも見せることができます。だらしない印象を与えないよう、口髭は伸ばしっぱなしにせず、こまめにお手入れをすることがポイントです。

なお、口髭のお手入れをする際には、肌を傷付けないよう配慮された、ジェルを含んだカミソリやシェービング剤などのアイテムを使うことをおすすめします。

肌の負担を抑えるアイテムを駆使して、清潔感のある口髭を目指しましょう。



教えてくれたのはこの先生!

上嶋祐太先生

新宿駅前うわじま皮膚科 院長。浜松医科大学卒。日本皮膚科学会専門医・指導医、認定産業医。東京大学医学部附属病院、東京警察病院、東京逓信病院の皮膚科にて研鑽を積み、形成外科のキャリアも併せ持つ。赤ら顔・血管腫治療のブイビームレーザーや、ホクロ除去、粉瘤くり抜き法手術で数万例に及ぶ豊富な経験を持つ。保険診療、美容医療、スキンケアから個々に合った最適なカスタマイズ治療を得意とする。