体毛が濃い原因とは?毛深い男性におすすめの対処方法を徹底解説

#ボディ(体毛) #体毛の剃り方・整え方
体毛が濃い原因とは?毛深い男性におすすめの対処方法を徹底解説

かつては、豊かな胸毛や腕毛は男らしさの象徴であり、憧れの対象と認識されていることもありました。しかし、トレンドや男性の美意識の変化によって、最近では濃い体毛を整えたいと考える男性が増えています。

この記事では、濃い体毛を整えたい人、体毛を整えるべきか迷っている人に向けて、体毛が濃い原因や対処法、体毛のお手入れの仕方などについて解説します。

 

体毛が濃い原因は、人によってさまざま

体毛が濃い原因は人によってさまざまですが、主な原因は「ホルモンバランスの乱れ」「遺伝」「肌への刺激」の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

ホルモンバランスの乱れ

体毛が濃い原因として、ホルモンバランスに乱れが生じることが挙げられます。体毛の成長にはホルモンが関わっており、特に大きく影響するのがテストステロンです。テストステロンは男性ホルモンとも呼ばれ、第二次性徴、成人後の筋量維持などにも関わります。

テストステロンの分泌量は脳からの指令でコントロールされていますが、何らかの要因によってホルモンバランスが乱れ、分泌量が増加すると体毛が濃くなることがあるため、以下のような原因に注意が必要です。

 

<テストステロンの分泌が増加する主な原因>

  • 第二次性徴の影響
  • 喫煙や飲酒
  • 食生活の乱れ
  • 睡眠不足
  • ストレス

 第二次性徴において、テストステロンは男性らしい体づくりを担うため、生産量が増加し、一時的に髭やすね毛、腕毛などの体毛が濃くなることがあります。

また、喫煙や飲酒、バランスの悪い食生活、睡眠不足などの生活習慣も、ホルモンバランスの乱れを招き、体毛を濃くすることがあります。

特に、肉や魚、卵・乳製品などに多く含まれる動物性たんぱく質や、脂質の多い食事に偏った食生活は、男性ホルモンの過剰分泌につながるためバランスに注意しましょう。

 

 

遺伝

遺伝も体毛が濃い原因のひとつです。

両親をはじめ、身近な親戚に体毛が濃い人がいる場合、遺伝が何らかの影響を及ぼしている可能性があると考えられます。

 

肌への刺激

肌への刺激も体毛が濃い原因として考えられます。

入浴後にタオルでこするようにして顔や体を拭くと、摩擦や刺激から皮膚を守ろうとする肌の働きによって、体毛の成長が促されることがあるため注意が必要です。

 

濃い体毛を整えるメリット

体毛が濃い人は、そのまま自然に任せるべきか、体毛を整えるべきかで悩むことがあるかもしれません。ここでは、体毛を整えることによって得られるメリットについて見ていきましょう。

 

清潔な印象を与えられる

濃い体毛を整えるメリットは、清潔な印象を与えられることです。体毛に対する感じ方は人それぞれですが、体毛の生え方や量によっては不潔な印象を与えることもあります。体毛の量や毛流れを整えるだけでも、見た目がスッキリとして爽やかになり、身だしなみに気を使っている印象を与えることができます。

 

前向きになれる

気持ちが前向きになれることも、濃い体毛を整えるメリットのひとつです。濃い体毛がコンプレックスになると、人の目が気になって堂々とふるまうことができず、生活に影響を及ぼすことも考えられます。

そのため、濃い体毛を整えることで気持ちが前向きになり、自分に自信を持って過ごせるきっかけにもなります。

 

好きな服装を楽しめる

濃い体毛を整えると、好きな服装を楽しむことができるのもメリットです。腕やすねといった人から見えやすい部分の体毛を整えることで、半袖やハーフパンツなど、露出が多い服装にも抵抗が少なくなります。その結果、自由におしゃれを楽しめるようになるでしょう。

 

濃い体毛を整えるデメリット

濃い体毛を整えることには、さまざまなメリットがある反面、デメリットもあります。肌に関するデメリットについて見ていきましょう。

 

外部の刺激やダメージを受けやすくなる

濃い体毛を整えると、外部の刺激やダメージを受けやすくなるデメリットがあります。

体毛には、体温を維持したり、外部の刺激から皮膚を保護したりする働きがあるため、体毛を整えることで乾燥や紫外線によるダメージを受けやすくなります。体毛を剃るなどの処理をしたら、これまでよりもこまめな保湿や紫外線対策などが必要です。

 

肌に違和感を覚えることがある

肌に違和感を覚えることがあるのも濃い体毛を整えるデメリットです。

体毛を剃ると、毛の断面が尖って毛が伸びたときにチクチクとした刺激を感じることがあるほか、着る服の素材によっては、違和感が続くこともあります。肌が弱い場合や体毛を処理した後のケアが不十分な場合、肌荒れやかゆみなどのトラブルが起こる可能性もあります。そのため、こまめに体毛をケアすることが大切です。もしくは、表面の毛を除去するため毛の断面が丸くなり、伸びてもチクチクしにくい除毛剤を使うこともおすすめします。

 

濃い体毛をお手入れする方法

濃い体毛をお手入れする方法には、大きく分けて「除毛」と「脱毛」の2つがあります。自分に合った体毛のお手入れ方法を選べるよう、それぞれの特徴や注意点を見ていきましょう。

 

除毛:肌表面に出ている体毛だけを取り除くお手入れ方法

除毛とは、体毛のうち肌の表面に出ている部分だけを取り除くことをいい、思い立ったときに気軽に実行できます。カミソリや電気シェーバー、除毛クリームなど、除毛に必要なグッズはドラッグストアなどですぐ手に入り、「明日の外出までに毛をきれいにしたい」といったときも安心です。

また、カミソリで体毛を整えるお手入れは、正しい使用方法で行い使用後のスキンケアを欠かさなければ、肌への負担が少ないのもポイント。

 

体毛が濃い人や毛が太い人は、最初から通常のカミソリで剃ると毛に絡まったり、カミソリの目が詰まったりして、うまく処理できないことがあるため、初めて体毛を整えるときは、除毛クリームの使用もおすすめです。

体毛が長い人や体毛をすべて剃るのは抵抗があるという人には、調節して毛量を減らしたり長さを短くしたりできる、シェーバーやスキカミソリで体毛をすくお手入れ方法もあります。広い範囲の体毛は除毛クリームで、生えかけや細かい部分の体毛はカミソリで整えれば、手軽にきれいな肌を長く維持することに役立つでしょう。

 

脱毛:毛穴から体毛を取り除くお手入れ方法

脱毛とは、毛穴から体毛を取り除く、つまり毛を引き抜くことをいいます。一般的に、セルフケアで脱毛をする場合、ピンセットで抜く、ワックスやテープで毛の根元から取り除くなどの方法があります。脱毛によって肌のきれいな状態を長持ちさせることはできますが、時間がかかったり、強い力で毛を引き抜く際に痛みや刺激があったりすることなどに注意してください。

 

また、医療脱毛やエステ脱毛など専門の施術を行う脱毛方法は、きれいに体毛を処理できる効果が高い反面、費用も高額で繰り返し通院が必要なため、気軽には試しにくいと感じることもあるかもしれません。

 

濃い体毛をお手入れするときに注意すべきこと

濃い体毛を初めて自分でお手入れする場合、気軽に試しやすいのが除毛クリームやカミソリを使った方法です。ここでは、濃い体毛をお手入れするときの注意点について、除毛クリームを使用した場合とカミソリを使用した場合に分けて解説します。

 

除毛クリームを使うときの注意点

除毛クリームは、毛の主成分であるケラチンの特定の結合を切断することで毛を軟化させ、物理的に(ヘラ等)で取り除くことで毛を除去します。体毛が気になる部分に塗るだけで良いので、カミソリに比べて肌を傷付けるリスクが低く、また、毛の断面が丸くなるので毛が生えたときにチクチクすることもほぼありません。

ただし、除毛クリームに含まれている成分の刺激が強いと感じる人もいるため、事前に目立たない部位でパッチテストが必要です。

 

除毛効果を最大化するためには、まず除毛クリームを使用する前に、汚れや汗を落として水分を拭き取っておくことがポイントになります。

また、除毛クリームを塗る量が少なすぎると十分に除毛できず、反対に多すぎると液だれしてムラの原因になることもあるため、付属のヘラなどで除毛したい箇所の体毛を覆う程度の厚さ(1~3mm)を目安として均一に塗るようにしてください。

 

除毛クリームの塗布時間は、短すぎると効果が下がり、長すぎると肌に余計な負担がかかることもあるため、製品に記載されている塗布時間の目安を守ることが大切です。

なお、使用後、肌に除毛クリームが残っていると肌トラブルの原因となるため、水を含ませたスポンジやボディタオル、付属のヘラでしっかり除毛クリームを落とし、最後に水やぬるま湯で流しましょう。

 

カミソリを使うときの注意点

カミソリを使って体毛をお手入れする場合、注意したいのが剃り残しと肌の保湿です。

事前準備なく体毛を剃り始めると、カミソリの刃が毛に絡んでうまく剃れなかったり、うっかり肌を傷付けてしまったりすることがあります。体毛のセルフケアは、毛が水を含んでやわらかくなっているお風呂上がりに行うことをおすすめします。もしくは、剃り始める前に蒸しタオルなどで肌と毛を温めて、毛穴を開いて毛をやわらかくしてから行いましょう。

 

この状態でシェービング剤を肌になじませ、さらに毛をやわらかくしてから剃ると、スムーズにカミソリの刃が滑ります。

体毛が濃い人は、肌に密着して根元から毛をやわらかくするシェービング剤を使うと、より楽に剃ることが可能です。また、カミソリの刃の部分にソープがついている製品であれば、その部分を濡らすだけで手軽に体毛を整えることができます。

 

カミソリを使った体毛のお手入れが済んだ後は、忘れずに肌の保湿をしてください。体毛を剃った後の肌は、角質層の表面の古い角質が除去されて肌のバリア機能(角質層)が低下し、肌がデリケートな状態になっています。そのため、乳液や保湿クリームなどを使って、肌の乾燥を防ぐことが大切です。

 

使い勝手の良い除毛クリームやカミソリで、体毛のセルフケアを始めよう

体毛が濃い原因は人によって異なり、体毛の濃さもさまざまです。体毛を適切にお手入れすることによって、ファッションを楽しめたり、洗練された印象を与えたりすることができるでしょう。

初めて体毛のセルフケアをするなら、必要なグッズが簡単に手に入り、事前準備とアフターケアで肌への負担を軽減できる除毛クリームやカミソリからトライしてみてはいかがでしょうか。

 

広い範囲の体毛は除毛クリームで、生えかけや細かい部分の体毛はカミソリで整えれば、きれいな肌を長く維持することに役立ちます。なお、ヘッド部分にモイスチャーソープがついたカミソリなら、シェービングクリームがなくてもスムーズに刃が滑るのでおすすめです。

 

教えてくれたのはこの先生!

上嶋祐太先生

新宿駅前うわじま皮膚科 院長。浜松医科大学卒。日本皮膚科学会専門医・指導医、認定産業医。東京大学医学部附属病院、東京警察病院、東京逓信病院の皮膚科にて研鑽を積み、形成外科のキャリアも併せ持つ。赤ら顔・血管腫治療のブイビームレーザーや、ホクロ除去、粉瘤くり抜き法手術で数万例に及ぶ豊富な経験を持つ。保険診療、美容医療、スキンケアから個々に合った最適なカスタマイズ治療を得意とする。