髭剃り後の肌荒れが気になる!原因と防ぐポイントを解説

毎日の髭剃り後に、肌のカサカサ・ヒリヒリが気になる方も多いのではないでしょうか。髭剃りは清潔感を保つために欠かせない習慣ですが、間違った方法で行うと肌に負担をかけ、肌荒れの原因になりかねません。
この記事では、髭剃り後に肌荒れが起こる原因と、肌荒れを防ぐためのポイントについて解説します。
髭剃り後に肌荒れが起こる原因とは?
髭剃り後に肌荒れが起こる原因はいくつかありますが、特に注意したいのはカミソリの刃の状態と剃り方です。まずは、髭剃り後の肌荒れを引き起こす主な原因について解説します。
カミソリの刃が劣化したり、不衛生な状態になったりしている
カミソリの刃が劣化していると、肌荒れの原因になることがあります。古くなった刃は刃こぼれしていることがあり、肌を傷付けてしまうかもしれません。
また、カミソリを浴室などの湿気の多い場所に放置すると、刃がさびたり雑菌が繁殖したりすることがあります。この状態のカミソリで剃ると、雑菌が肌に広がり、肌荒れや炎症を引き起こす可能性が高まるのです。
■カミソリの刃の拡大図 左)新しい刃 右)使用回数を超過して刃こぼれをした刃
剃る際に力を入れすぎたり、何度も剃ったりしている
深剃りを意識するあまり、力を入れて髭を剃ったり、同じ部位を何度も剃ったりすると、肌の表面を削ってしまうことでバリア機能(角質層)が低下しやすくなります。
肌のバリア機能(角質層)が損なわれると乾燥しやすくなり、肌荒れや炎症の原因になります。剃りすぎによる炎症が悪化すると、ニキビのような赤みやブツブツができることもあるため注意が必要です。
髭剃り前の準備が不足している
髭剃り前の準備が不十分だと、肌荒れを引き起こしやすくなります。
乾いた肌に直接カミソリをあてると摩擦が大きくなり、肌が傷つきやすくなるため、髭剃り前には水やぬるま湯で肌を濡らしたり、シェービング剤を塗ったりすることが大切です。
剃りたい毛に合ったカミソリを使っていない
カミソリにはさまざまな種類がありますが、剃りたい毛のタイプに合っていない場合に肌荒れを招くことがあります。そのため、適切なカミソリを選ぶ必要があります。
例えば産毛程度であれば、より安全性を重視したセーフティワイヤー付きのものなどを選ぶといいでしょう。太めの髭をしっかり剃りたいのであれば、ショートハンドルシェーバーなど、深剃りを重視した製品がおすすめです。
髭剃り後の肌荒れを防ぐためのポイント
髭剃り後の肌荒れを防ぐには、剃る前の準備や正しい剃り方、カミソリの管理、アフターケアが欠かせません。ここでは、肌荒れを防ぐための具体的なポイントをご紹介します。
準備をしっかり行う
肌が乾燥した状態で髭を剃ると、肌に負担がかかりやすくなるため、剃る前にしっかりと準備をしましょう。
主な準備は下記のとおりです。
<髭を剃る前の準備>
・ぬるま湯や蒸しタオルで肌と髭をやわらかくする
・シェービング剤を使用し、肌と刃の摩擦を軽減する
ぬるま湯や蒸しタオルを使う代わりに、入浴後に剃ることもおすすめです。なお、シェービング剤を選ぶ場合は、抗炎症成分配合のものがおすすめです。
※イメージ
髭の流れに沿ってやさしく剃る
髭剃りの際は、毛の流れに沿って剃ることが基本です。正しい剃り方を意識することで、肌へのダメージを最小限に抑えられます。
髭の剃り方の主なポイントは下記のとおりです。
<髭を剃る際のポイント>
・毛の流れに沿って剃る
・どうしても剃り残しが気になる部分だけ、やさしく逆剃りする
・同じ場所を何度も剃らない
・カミソリを使う際に力を入れすぎない(重量のあるカミソリを選ぶと力を入れすぎずに剃れる)
カミソリを清潔に保つ
カミソリの刃に雑菌が繁殖すると、肌荒れや炎症の原因になります。使用後のカミソリは、下記の方法でしっかりと手入れをして、清潔な状態を保ちましょう。
<カミソリの管理方法>
・使用後は水やお湯でよくすすいで汚れを落とす
・水気を軽く切り、タオルなどで拭かず自然乾燥させて、湿気の少ない場所で保管する
・毎日剃る場合は、2週間に1回を目安に刃を交換する
アフターケアを徹底する
髭剃り後の肌はデリケートな状態で、乾燥や炎症を起こしやすくなっています。こうしたトラブルを防ぐためには、下記のポイントに留意してアフターケアを徹底してください。
<髭剃りのアフターケアのポイント>
・シェービング剤はきちんと洗い流す
・肌をこすらず、やさしくタオルで押さえるように拭く
・化粧水、乳液、クリームでしっかり保湿する
・肌荒れが気になる場合は、抗炎症成分配合のスキンケアアイテムを使用する
髭剃り後の肌荒れは、適切な準備と前後のケアで防ごう
髭剃り後の肌荒れを防ぐには、シェービング前の準備をしっかりと行い、毛の流れに沿ってやさしく剃ることが大切です。また、カミソリを清潔に保ち、髭剃り後にはしっかりと保湿などのケアをすることで、肌トラブルを防ぐことができます。
毎日のシェービング習慣を見直し、正しいケアを続けることで、髭剃り後の肌荒れを防ぎましょう。
カミソリ負けに関してはこちら:皮膚科医が教えるカミソリ負けしない方法と対策
教えてくれたのはこの先生!
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上嶋祐太先生
新宿駅前うわじま皮膚科 院長。浜松医科大学卒。日本皮膚科学会専門医・指導医、認定産業医。東京大学医学部附属病院、東京警察病院、東京逓信病院の皮膚科にて研鑽を積み、形成外科のキャリアも併せ持つ。赤ら顔・血管腫治療のブイビームレーザーや、ホクロ除去、粉瘤くり抜き法手術で数万例に及ぶ豊富な経験を持つ。保険診療、美容医療、スキンケアから個々に合った最適なカスタマイズ治療を得意とする。 |
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