Schick

鼻毛を抜くとこんなデメリットが!鼻毛の正しい処理方法とは

#category_m_顔
鼻毛を抜くとこんなデメリットが!鼻毛の正しい処理方法とは

知らないうちに鼻毛が出てしまっていた、というケースを減らすために「鼻毛を抜きたい」と思う方もいるかもしれません。しかし、鼻毛を抜く行為にはさまざまなデメリットやリスクがあります。鼻毛の本来の役割や抜くことによるリスクを知らずに抜いてしまっていると、やがて後悔することになるかもしれません。

今回は、鼻毛を抜くデメリットや危険性、適切な処理方法などについて解説します。正しい処理方法を理解しリスクを回避しましょう。

01
鼻毛が持つ大事な役割

鼻毛には、異物の侵入や粘膜の乾燥を防ぐだけではなく、匂いを感じ取る役割もあります。

異物の侵入を防いでくれる

空気中には、花粉や微細なゴミ、雑菌、病原体などが漂っています。呼吸するときにこれらを体内に取り込んでしまうと、不調や病気の原因になりかねません。

しかし、鼻毛はこれら異物を絡め取り、体内への侵入を防ぐフィルターの役割を担っています。

粘膜の乾燥を防いでくれる

鼻毛には、鼻の粘膜が乾燥するのを防ぐ役割もあります。

現代はあらゆるところで空調設備が整っており、一年中快適な環境で過ごせますが、空調により肌や粘膜が乾燥しやすいのも事実です。そのため、鼻毛がないと鼻の粘膜が乾燥しやすく、ドライノーズ(乾燥性鼻炎)を引き起こす可能性があります。ドライノーズになると、乾燥による痛みや違和感が発生したり、感染症や鼻炎などの症状が起こりやすくなったりします。

これらの問題を防ぐために、水分を含んだ鼻毛が鼻の内部を適度に湿らせて、粘膜の乾燥を回避しているのです。

鼻毛は匂いも感じ取る

鼻の内部には嗅毛(きゅうもう)と呼ばれる毛があり、匂いを検知し神経を介して脳に伝える役割を担っています。人間が匂いを嗅ぎ分けられるのは、この嗅毛があるためです。

しかし、嗅毛を含む鼻毛をすべて抜いてしまうと、匂いを嗅ぎ分ける機能が鈍くなるおそれがあります。匂いから得られる情報は少なくありません。例えば、何かが燃えているとき、食べ物が腐っているときなどは匂いで判断できますが、嗅毛をなくしてしまうとそれもできなくなってしまいます。

鼻毛は私たちの健康を守るためにも重要な役割を担っているのです。

02
鼻毛を抜くことのデメリットと危険性とは

鼻毛は毛抜きがあれば手軽に処理できるため、抜いて処理する方は少なくないでしょう。毛根から抜けばしばらく生えてこないため、鼻毛処理の頻度を減らすことも可能です。しかし、鼻毛を抜くとさまざまなデメリットやリスクがあることを理解しておく必要があります。

抜く際の痛みが大きい

鼻毛を抜くことの大きなデメリットは、抜くときに痛みを伴うことです。痛みには個人差がありますが、体から生えているものを強引に抜くため、多くの場合は痛みが生じます。処理するたびに強い痛みに耐えなければならないことは、ストレスにもなるでしょう。

ただし、ワックスを使用して鼻毛を抜く場合には、できるだけ勢いよく抜くと痛みを軽減させられます。

鼻の機能が低下する

鼻毛には、異物の侵入や粘膜の乾燥、匂いを嗅ぎ分けるなど、いくつもの役割があります。しかし、鼻毛の多くを抜いてしまうとこれらの役割が果たせなくなり、鼻としての機能が低下し弊害を招くかもしれません。

例えば、空気中に漂う病原菌を吸い込んだ場合、病気にかかるリスクが発生します。鼻毛が異物の侵入を防ぐフィルターとして機能していれば、このようなリスクを軽減できます。

また、鼻の粘膜が乾燥すると、アレルギー性鼻炎や急性鼻炎、鼻腔がんなどの病気を引き起こすおそれがあります。

鼻毛は鼻の機能を守り、健康を維持するためにも必要な存在です。

鼻の粘膜を傷付ける

鼻の粘膜はデリケートなため、些細なことでダメージを負うことがあります。鼻をほじる、鼻をかむといった行為でも粘膜が傷付く可能性があり、ときに出血を招くケースも珍しくありません。

同様に毛を抜く行為でも、鼻の粘膜を傷付けることがあります。例えば、毛抜きを使うときに毛抜きの先端が粘膜に刺さることもあるでしょう。毛抜きの先端が直接粘膜に触れずとも、無理やり毛を引き抜くことで粘膜が傷付くおそれもあります。

粘膜が傷付くと、そこから細菌に感染するリスクが高まります。鼻腔内が腫れてしまい、強い痛みを生じるケースもあるため、鼻毛を抜くという行為はおすすめしません。

感染症を引き起こす

鼻毛を抜く行為は、感染症を引き起こす原因にもなります。傷付いた粘膜から細菌が侵入する危険があるためです。

代表的な感染症の一つとして、鼻せつが挙げられます。鼻せつは、鼻毛が生えている場所に皮膚から細菌が感染し、痛みや腫れが生じる感染症の一種です。腫れが大きくなると鼻づまりになり、頭痛や顔面痛を招くこともあります。

また、毛嚢炎(毛包炎)のリスクも高まります。毛嚢炎(もうのうえん)は、細菌への感染により、毛根を包む毛穴の奥の毛包(もうほう)部分が炎症を起こす病気です。これらのほか、細菌が皮下脂肪まで侵入し倦怠感や悪寒を引き起こす丹毒の原因にもなります。

03
鼻毛はどう処理するのが良いの?

鼻毛を抜いて処理するのは、リスクやデメリットがあるためおすすめしません。しかし、目に見える部分を整える程度に処理するなら、鼻毛カッターやハサミを使うと良いでしょう。

視界に入る鼻毛を整える

鼻毛が伸びていたり、他人から見えたりする状態を避けたいと考える方も多いでしょう。そのため、視界に入る鼻毛を整え、奥の鼻毛は残しておくことがおすすめです。

例えば、鼻毛処理専用のハサミを使うのも一つの方法です。鼻毛用のハサミは、先端が丸く加工されたものが多く、粘膜を傷つけず安全に使用できます。鏡で確認しながら、鼻の外へ飛び出しそうな毛をカットしましょう。

鼻毛用のハサミは怪我をしにくいものの、鼻の内部は見えにくいため必ずしも安全とは言えません。ハサミの刃が粘膜に触れ、傷つけるおそれもあります。このようなリスクを避けるには、鼻毛カッターを使うのがおすすめです。

専用のカッターがあれば便利

鼻毛カッターを使うと、ハサミよりも安全に鼻毛処理ができます。電動タイプの製品であれば、スイッチを入れて先端を鼻腔内に挿入し、わずかに動かすだけで処理が可能です。

鼻毛カッターを選ぶ際には、メンテナンスのしやすさをチェックすると良いでしょう。防水機能を備え、水で丸洗いできる製品であればメンテナンスしやすく、長く清潔に使えます。

また、鼻毛カッターは本体を充電して使用するタイプや、電池で作動するタイプなどがあります。電源方式により、製品のサイズや重量、使い勝手などが異なるため、説明書をよく読んでから使用しましょう。

より詳しい鼻毛の処理方法については以下の記事をご覧ください。

04
鼻毛は抜かずに適切に処理しよう

鼻毛を抜くと処理の頻度は減らせますが、鼻の機能低下や健康を損なうリスクがあるため、基本的にはおすすめできません。鼻毛には、異物の侵入や粘膜の乾燥を防ぐなど、明確な役割があるためです。

鼻毛の処理は、専用のハサミや鼻毛カッターなどを使い、適切に処理しましょう。安全かつスムーズに鼻毛処理をしたい方には、鼻毛カッターがおすすめです。使う頻度やシーンに合わせて、自分に合うタイプのハサミや鼻毛カッターを探しましょう。