髭剃りの正しいやり方、処理前後のケアについて解説

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髭剃りの正しいやり方、処理前後のケアについて解説

髭の剃り方には、カミソリと電動シェーバーを使った方法があります。中でもカミソリは、髭を深剃りしやすく、剃り残しを防ぎやすいメリットがあります。

しかし、誤った方法で髭を剃ると肌に負担をかけたり、カミソリ負けを引き起こしたりする可能性もあるため、正しい剃り方を知って実践することが大切です。

この記事では、カミソリを使った正しい髭剃りの手順や注意点を詳しく解説します。髭の剃り方に悩んでいる方や、より快適に髭を剃りたい方はぜひ参考にしてください。

 

カミソリを使った正しい髭の剃り方の手順

カミソリを使って髭を剃る際には、正しい手順を守ることが大切です。髭を正しい方法で剃らないと、剃り残しが目立つだけでなく、肌に負担がかかり、カミソリ負けや肌荒れの原因になります。

髭剃りをスムーズに行い、肌トラブルを防ぐためには、髭剃り前後のケアをしっかり行うことがポイントです。まずは、カミソリを使った正しい髭剃りの手順をご紹介します。

 

STEP1:髭を剃る前に洗顔をする

まず、髭剃りの前に洗顔し、肌を清潔に保ちましょう。汚れた肌にカミソリを使うと、カミソリの刃に雑菌がついて顔に広げてしまったり、カミソリが肌に引っ掛かって傷になったりすることもあります。

また、カミソリの刃が汚れや皮脂によって滑りにくくなり、引っ掛かりやすくなることで、カミソリ負けを引き起こしたり、肌を傷付けたりすることもあります。そのため、髭剃り前の洗顔では、ぬるま湯や水、洗顔料で顔を洗い、ほこりや汚れ、汗などをきちんと落とすことが大切です。

特に、朝の髭剃り前は、寝ているあいだに分泌された皮脂が肌に残っているため、丁寧に洗顔すると髭剃りがしやすくなります。

 

STEP2:髭をやわらかくする

髭は元々硬く、そのまま剃るとカミソリの刃が引っ掛かりやすくなります。髭を剃る前にしっかりと髭に水分を含ませ、やわらかくすることで剃りやすくなり、肌への負担も軽減可能です。

具体的には、ぬるま湯で顔を濡らす、または蒸しタオルを肌にあてるといった方法があります。特に、蒸しタオルを使うと髭がやわらかくなるだけでなく、毛穴が開くことでよりスムーズに剃れるようになるでしょう。

また、お風呂上がりは髭が水分を含みやわらかくなっているため、髭剃りに適したタイミングです。


STEP3:シェービング剤を塗る

髭剃りの前には、スムーズに剃るために必ずシェービング剤を塗ることが大切です。シェービング剤は1本1本の髭が包まれるよう、まんべんなく塗り広げましょう。シェービング剤を塗ることで、髭をやわらかくするとともに、刃滑りを滑らかにして、肌への負担を減らしながらスムーズな髭剃りができます。

また、シェービング剤はカミソリの刃が直接肌にあたるのを防ぐクッションの役割も果たします。そのため、肌の摩擦を軽減でき、カミソリ負けや肌荒れの防止に役立つのです。

シェービング剤についてはこちら:実はすごく大切。シェービング前の準備


STEP4:やさしく剃る

シェービング剤を塗った後は、髭を剃っていきます。

まず、カミソリを水またはぬるま湯で濡らし、髭の流れに沿って上から下へ剃る「順剃り」を行います。力を入れすぎず、カミソリの刃を肌にやさしく滑らせることがポイントです。鼻の下やもみあげなどの細かい部分のキワ剃りの際に、フリップ式トリマー付きのカミソリを使う場合は、トリマーを下げます。

また、順剃りした後に青髭が気になる場合やどうしても剃り残しが残っている場合は、髭の生えている方向とは逆に、下から上へと剃る「逆剃り」を取り入れるのも効果的な方法です。逆剃りを行うとカミソリの刃が、順剃りよりも奥に入りやすく深剃りできます。

ただし、最初から逆剃りをすると、髭が長いため刃が引っ掛かりやすく、肌を傷付ける原因となるため、順剃りの後に行うのが理想的です。

青髭の対策についてはこちら:青髭に有効な対策とは?原因と上手な隠し方を解説

  


STEP5:保湿をする

髭剃り後は、肌をしっかり保湿することが大切です。顔に残ったシェービング剤を洗い流し、清潔なタオルで押さえるようにやさしく顔を拭きます。その後、美容液や化粧水、乳液、クリームなどを使ってしっかりと保湿しましょう。

適切な保湿を行うことで、肌トラブルを防ぎながら、健康的な肌を維持できます。

 

 

カミソリで髭を剃る際の注意点

カミソリで髭を剃る際には、肌に負担をかけないために注意が必要です。間違った剃り方や、適切ではないカミソリの使用方法は、剃り残しが増えるだけでなく、肌トラブルの原因にもなります。

ここでは、カミソリで髭を剃る際の注意点について詳しく見ていきましょう。


カミソリの刃は切れ味の良いものを使う

髭を剃る際、カミソリの刃は切れ味の良いものを使うことが大切です。カミソリの刃が劣化すると、髭をスムーズに剃れなくなり、何度も同じ場所を剃ることになり、肌への負担が増えます。

一般的に、毎日カミソリを使用する場合、刃の交換目安は2週間に1回が理想です。ただし、使用頻度や髭の硬さによって刃の寿命は異なるため、剃りにくさを感じたら早めに交換しましょう。

なお、刃の交換頻度は毎日使うのであれば1週間に1回が目安ですが、剃りにくかったり、引っ掛かったりすると感じた場合はその都度交換することをおすすめします。

交換したばかりの刃は、鋭く肌に負担がかかるばあいもあるので、手のひらなどで軽く慣らしてから剃るとより肌への負担が防げます。

また、カミソリのメンテナンスも大切です。使用後は、水またはぬるま湯でしっかり洗い流し、刃についた髭やシェービング剤の残りを取り除きます。その後、軽く水気を切って湿気の少ない場所で保管すると、さびや劣化を防ぐことができます。お風呂場など湿度の高い場所に放置すると、刃が傷みやすくなるため注意が必要です。

 

カミソリの寿命についてはこちら:カミソリの寿命とは?

 


肌が乾いた状態では剃らない

乾いたままの肌や髭にカミソリをあてると刃の滑りが悪く、肌へ負担がかかります。その結果、カミソリ負けや肌荒れを引き起こしやすくなるため、シェービング剤を用いてやさしく剃ることが大切です。

髭剃り前にぬるま湯や蒸しタオルで肌と髭をやわらかくし、シェービング剤を塗ってからカミソリを使用すると刃の滑りが良くなり、肌の負担を軽減しながら剃りやすくなります。

また、髭剃り後の保湿ケアも大切です。美容液や化粧水、乳液、クリームを使って肌に潤いを与えることで肌をすこやかに保ち、肌トラブルを防ぐことができます。

ドライシェービングとウェットシェービングについてはこちら:ドライシェービングとウェットシェービングについて


カミソリを強く押しあてない

深剃りをしようとカミソリを強く押しあてると、刃が肌に深く入り込み、毛穴周辺の皮膚を傷付ける可能性があります。その結果、出血やカミソリ負けの原因になるため注意が必要です。

カミソリは、軽く肌にあてるだけで、十分に剃れるように設計されています。無理に力を入れるのではなく、刃を軽く肌にあてて滑らせるように、やさしく剃ることを意識しましょう。

なお、カミソリはある程度重みのあるものを選ぶと、力を入れずに剃ることができるためおすすめです。

 

正しい髭の剃り方で肌を守り、清潔感を保とう

カミソリを使った髭剃りは、深剃りがしやすく、剃り残しを防ぎやすいメリットがあります。しかし、誤った剃り方をすると、肌に負担をかけたり、カミソリ負けを引き起こしたりすることもあるため、正しい剃り方が大切です。

髭剃りの際は、ぬるま湯や蒸しタオルで髭をやわらかくし、シェービング剤を塗るとスムーズに剃れます。また、剃り終わった後は化粧水や乳液、クリームで保湿し、肌をケアすることも忘れてはいけません。

今回ご紹介したポイントを参考に、肌への負担を抑えながら快適な髭剃りを行って、清潔感のある印象をキープしましょう。

 

教えてくれたのはこの方!

 

FRANK’S BARBER 統括マネージャー 兼 スタイリスト 柿坂 宗一郎さん

 

熊本県出身。7年間大阪の理美容室で働き、スタイリストとしての確かな実績とキャリアを積み上げる。2019年東京1店舗目となる【FRANK’S BARBER and BEER CLUB】の立ち上げメンバーとして参加。

その後、首都圏中心に続々とサロン展開。2025年春に新たに吉祥寺店をオープン予定。

現在はFRANK’S BARBER の統括マネージャーとしてブランディングをはじめ、独自のマネジメント手腕をふるい、業界に前例のない理容室にビアバーを併設や、サブスクリプションシステムの導入などの取り組みを行い、グループ拡大に貢献。