すね毛を剃ると濃くなる!?適切な処理方法を解説
「すね毛を剃ると濃くなる」という話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。剃ることによってすね毛が余計目立つようになっては本末転倒のため、お手入れを躊躇している人もいるかもしれません。すね毛を剃ることによって、剃る前よりすね毛が濃くなることはありませんが、お手入れの方法を間違えるとすね毛が「太く見える」ことがあるため注意が必要です。
この記事では、すね毛を剃ると濃くなるといわれる理由やすね毛を剃るメリット、すね毛の適切なお手入れ方法について解説します。
すね毛を剃ると濃くなるといわれる理由
すね毛を剃ると濃くなるといわれる理由は、大きく3つ考えられます。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
すね毛の断面が太く見えるため
すね毛を剃ると濃くなるといわれる理由のひとつは、剃ることによって残ったすね毛の断面が太く見えることです。
通常、体毛は根元が太く、先端に行くにつれて細くなります。すね毛を剃ると、先の細い部分がカットされて毛根に近い部分が残るため、肌の表面に残った毛が濃く太く見えることがあります。
すね毛の生える範囲や量が増えるため
体の成長によってすね毛が生える範囲や量が増え、すね毛が濃くなったように感じることも理由のひとつです。特に、すね毛が気になり始める中高生頃は第二次性徴の時期にあたるため、すね毛が濃くなったと勘違いをすることもあるでしょう。
すね毛を誤った方法で処理し硬毛化が起こるため
すね毛を剃ると濃くなるといわれる理由は、すね毛を誤った方法で処理して、「硬毛化」と呼ばれる現象が起こるためです。
硬毛化は、医療脱毛などで見られることがある現象で、脱毛の施術によって施術前よりも太くて硬い毛が生えてくることを指します。切れ味の悪いカミソリを使ってすね毛を剃ったり、適切な準備をせずに剃り始めたりすると、一度ではきれいに剃ることができません。何度も同じ毛根や毛根周りの皮膚にカミソリの刃をあてることになり、皮膚への負担が積み重なって硬毛化を引き起こすことがあります。
硬毛化の原因は、脱毛の施術で毛根や皮膚にかかったダメージから回復しようとする体の働きによるものと考えられ、すね毛を誤った方法で処理することも硬毛化を引き起こす可能性があるといえるでしょう。
すね毛を剃るメリット
すね毛を剃ることには、見た目や衛生面といった具体的なメリットがあります。ここでは、すね毛を剃ることによって得られるメリットについて紹介します。
清潔感がアップする
すね毛を剃るメリットのひとつは、清潔感がアップすることです。すね毛が不潔というわけではありませんが、伸びっぱなしや濃すぎるすね毛を「清潔感がない」と感じる人はいるかもしれません。そのため、すね毛を剃ることで清潔感をアップさせると、好印象を与えることにつながる可能性があります。
すね毛をつるつるにすることに抵抗がある場合は、毛量を減らしたり、長さを整えたりするだけでも印象を変えることができるでしょう。
人目を気にせずおしゃれを楽しめる
人目を気にせずおしゃれを楽しめることも、すね毛を剃るメリットのひとつです。すね毛の濃さがコンプレックスになっていると、ハーフパンツや水着を着たり、パンツの裾をロールアップしたりといった、すねを露出するおしゃれに挑戦しづらくなります。
また、爽やかなファッションと濃いすね毛とのアンバランスが気になり、おしゃれの幅が狭くなってしまうかもしれません。すね毛を剃ることでファッションの幅が広がり、自信を持って自分の好きな服装を楽しむことができるでしょう。
肌トラブルを回避できる
すね毛を剃ると、肌トラブルの回避につながることもメリットです。
汗をかきやすい時期は、お手入れをしていないすね毛がズボンの中でムレやすくなります。あせもや雑菌の繁殖によるかぶれといった肌トラブルが起こると、かゆみや不快感で生活の質が下がる可能性があるため注意が必要です。
すね毛を剃るデメリット
すね毛を剃ることには多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。
最も大きなデメリットは、すね毛を剃ってから少し時間が経ち、毛が伸びてきたときの肌の違和感です。処理していない毛は先が細くなっていますが、すね毛を剃った後は細い部分がカットされ、伸びてくる毛は一番太い断面が先端になっています。
そのため、すねに手や洋服がふれたときにチクチクした感じがするだけでなく、場合によっては、かゆみなどを感じることもあります。
なお、チクチク感が気になる人には、カミソリに比べてすね毛の先端が鋭利になりにくく、チクチク感の軽減が期待できる除毛クリームの使用がおすすめです。
すね毛が濃く見えないようにするためのポイント
すね毛を剃ることによって太く、濃く見えるのを防ぐには、主に生活習慣を見直すことと、適切なお手入れ方法を実践することがポイントです。それぞれの内容について、詳しくご紹介します。
生活習慣を改善し、ホルモンバランスを整える
すね毛が濃く見えないようにするためには、そもそも濃くしないように配慮することも大切になります。すね毛が濃くならないようにするには、生活習慣を改善してホルモンバランスを整えることです。
ホルモンバランスが乱れると、体毛が増えてすね毛が濃く見える原因となります。喫煙や過度の飲酒、睡眠不足などの生活習慣は、ホルモンバランスの乱れにつながるため、規則正しい健康的な生活を心掛けましょう。
お手入れ方法を見直す
すね毛のお手入れ方法を見直すことも、すね毛が濃く見えないようにするポイントです。お手入れの際に頻繁に毛抜きを使ったり、切れ味の悪いカミソリで肌に負担をかけたりするのは誤ったお手入れ方法であり、すね毛の硬毛化を招くことがあるため、避けることが大切です。
また、摩擦による肌への負担を軽減するため、入浴後などに濡れたすねを拭く際にはタオルで押さえて水気を吸い取り、こすらないようにしてください。
すね毛の適切なお手入れ方法
続いては、すね毛が濃く見えるのを防ぐ適切なお手入れ方法をご紹介します。正しい方法でお手入れをすることで、肌トラブルの回避につながるでしょう。
すね毛をやわらかくしてから処理をする
毛穴や、毛穴周りの肌に負担をかけないようにするには、無駄な力を入れずにカミソリで剃れるように準備することが大切です。
毛や肌は水分を含むとやわらかくなってスムーズに剃れるため、お風呂上がりに剃るか、蒸しタオルなどをすね毛にあててから剃ることをおすすめします。
すね毛を剃る場合はシェービング剤を使う
すね毛をすべて剃ってつるつるにしたい場合は、すね毛が生えている部分にまんべんなくシェービング剤を塗ってから剃り始めましょう。シェービング剤を使うことで、肌を守りながら滑らかに剃れます。
また、カミソリは水に濡らしてから、毛の流れに逆らって剃ることがポイントです。
すね毛を薄くしたい場合はトリマーを使う
すね毛のボリュームをダウンさせたいときは、簡単にすね毛の量を調整できるトリマーが便利です。ハサミを使ってすね毛をカットする方法もありますが、全体をうまく切り揃えるのは難しいため、初心者でもコツがつかみやすいトリマーをおすすめします。
剃った後は保湿ケアをする
すね毛を剃った後の肌は、古い角質が除去された状態です。保湿をおろそかにすると肌荒れを起こすことがあるため、アフターケアをしっかり行うことが大切といえるでしょう。肌に残ったシェービング剤をぬるま湯や水で洗い流し、拭きとった後、乳液や保湿クリームで保湿してください。
毛が太い人や多い人は除毛クリームを使う
遺伝的な要因で、元々毛が太くて多い人は、いきなりカミソリを使うと刃に毛が絡まってうまく処理できなかったり、毛が引っ張られて痛みを感じたりすることがあります。そのため、トリマーなどで毛量を減らしてからカミソリを使用することがおすすめです。ほかに、除毛クリームの使用も適しています。除毛クリームは、毛を構成する主な成分であるケラチンの特定の結合を切断することで毛を軟化させ、物理的にヘラなどで取り除くことで毛を除去します。一度に広範囲を処理することができるため、毛が太いく多い人には手軽な方法といえるでしょう。
カミソリを使ったお手入れ方法はこちら:
関連記事はこちら:
すね毛が濃く見えない正しい剃り方をしよう
すね毛は、剃ることによって濃くなることは基本的にはないとされています。ただし、誤った方法でお手入れをすると、毛が太く硬くなることがあるため、適切なアイテムを使って正しく剃ることを心掛けましょう。
理想的なすね毛の状態に合わせて、つるつるにしたいなら除毛クリームとカミソリ、適度にボリュームを落としたいならトリマーを使って、すね毛の処理に挑戦してみてください。
教えてくれたのはこの先生!
上嶋祐太先生
新宿駅前うわじま皮膚科 院長。浜松医科大学卒。日本皮膚科学会専門医・指導医、認定産業医。東京大学医学部附属病院、東京警察病院、東京逓信病院の皮膚科にて研鑽を積み、形成外科のキャリアも併せ持つ。赤ら顔・血管腫治療のブイビームレーザーや、ホクロ除去、粉瘤くり抜き法手術で数万例に及ぶ豊富な経験を持つ。保険診療、美容医療、スキンケアから個々に合った最適なカスタマイズ治療を得意とする。 |
この記事を読んだ方に
おすすめの商品はこちら